顧客視点の天敵「人は、誰かと比べたがる」
顧客視点の天敵「人は、誰かと比べたがる」
実は、コチラの方が重症だったりします。
あなたの競合は誰ですか?
吉野屋の競合は、松屋、すき屋。
マクドナルドの競合は、ロッテリア、モスバーガー。
というように、直接的な同業他社をあげた方は要注意です。
なぜなら「自分たちの業界」という、またしても「主観」バイアスにかかっているからです。
繰り返しになりますが、「顧客視点」がありません。
お客様からしたら、あなたたちの業界なんてものはどうでもいいわけです。
正しい競合、少なくともマーケティングでいう競合とは、顧客のアタマの中にある、自分以外の選択肢です。
具体的なケースでみてみます。
駅前の急いでいるビジネスマンのランチ市場、つまり駅前にいる「とっとと昼食を摂りたいビジネスマン」のアタマの中の選択肢は、
・吉野家
・マクドナルド
・立ち食いそば
・キオスクのカロリーメイト
・いっそのこと食べない
というようなことになっています。
つまり、あなたが吉野家のオーナーだとしたら、競合は他の4つということになります。
そして、差別化とは、これら「競合ではなく、自分」を選ぶ理由をいいます。
上のケースでいう「食べない」、つまり誰ともビジネスをしない、というある意味で最強の競合に勝つ理由こそが、差別化です。
続きます。