最初のお客様への値引きについて

最初のお客様への値引きについて

 

前回は、値引きをするなということを書きました。

 

しかし、世の中を見渡すと、初めてのお客様への割引サービスは溢れています。

たとえば、化粧品などでは無料にまでしてサンプルを配っています。

 

あれは、いいのか? 悪いのか?

なぜ、割引しているのか? 狙いは?

 

これをちゃんと抑えず、ただ割引という表面的な事象だけを真似をすると、ろくなことはありません。

 

 

あなたのビジネスで、最初のお客様は、半額にしますというキャンペーンをしていたとします。

 

売り手視点でみたら、新規顧客の獲得が狙いです。

では、これがどうして有効なのでしょうか?

 

お客様にとって、初回が半額なことが、どうよいのでしょうか?

ご自身がサービスを受ける側だとして、考えてみてください。

 

いかがでしょうか?

半額で安くて済む、というものだけでしょうか?

 

これは、最初にサービスを受けるお客様の不安を軽減するのが狙いです。

お客様が最初に取引する時は不安なものです。

たとえば、インターネットでの物販でしたら、最初は、ちゃんと商品が届くのかが不安です。

実店舗でも、売っているものがちゃんとしているか不安です。

サービスも、ちゃんと納得いくものか不安です。

 

特に高額な商品やサービスを購入するときには、「自分にとっても」よいものなのかわからないという不安があります。

これはどれだけお客様の声を集めても残る不安です。

 

言葉にすると、「もし、××だったらどうしよう?」と、不安を抱えています。

 

このリスク(=不確実性)を軽減ないし、完全に取り除くことを、リスクリバーサルといいます。

 

初回の金額を下げることで、お客様が最初に取引する際の、金銭的なリスク、つまり払った分の価値がないのではないか? おカネ(ときには大金)を払って、後悔するようなことになったらどうしようというリスクに対して、その不安を取り除くのが狙いです。

 

そして、2回目以降が正規の値段で良い理由は、「もし、××だったらどうしよう?」という不安がなくなっているからです。

「前回は○○だった、だから、今度も○○だろう」という判断基準があるので、あとはお客様側で、受け取る価値と、支払う金額を天秤にかけて、“おカネを払ってもいい”と思うならば、2回目以降もきてくれるということになります。

 

これが、集客商品・フロントエンド、呼び方はどうでもいいですが、最初にお試しすることのお客様からみたメリットです。

 

結論、集客のための割引はありです。

 

続きます。

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