問題の原因よりも、所在を探す
問題の原因よりも、所在を探す
今日も、ご覧になっていただき、ありがとうございます。
昨日は、あなたのビジネスの不調に対して、自分には客観視ができないという事実を、まず受け入れるということだと書きました。
ちょっとだけ補足すると、なにか軽重問わずトラブルがあった際、本当はちゃんとした因果関係があります。
原因があって、結果があります。
例えば、“請求書の誤発送”というトラブルがあったとします。
あなたがひとりでビジネスをしていて、あなたがミスをしてしまったとしたら、どうこのトラブルに対して分析するでしょうか?
「おっと、うっかりミスしてしまった」とか「次にある仕事に気を取られていたからだ」とか思いつき、「次からは気をつけよう」で分析終了だったりしないでしょうか? そもそも分析をしないかもしれません。
話が変わって、あなたの従業員が、同様のミスをしたとします。ひとりでビジネスをされている方は、従業員や部下がいると想像してみてください。あなたに報告にきて、「次にある仕事に気を取られて、うっかりミスしてしまいました。次からは気をつけます」といっています。その内容で報告を良しとするでしょうか。
またやりそうな雰囲気満点ではないでしょうか。
さて、ひとの粗ほど、よくみえるものです。
ということは、自分の粗は良く見えない、といえます。
客観視で見れば(自分のことでなければ)、答えは容易にみえてきます。
同様の例ならば、
“請求書の誤発送”のどの段階でミスがあったのか、請求書発送をプロセス分解して、問題の所在を明らかにするのが先決です。
そのうえで、そのミスがなぜ起こったのかを、原因を分析していくことでしょう。
このように、第二のポイントは、“なぜ”より前に“どこ”を分析する、です。
“原因”よりも前に、“所在”を突き止めてください。
実は、これは、自分が客観視できていないとわかれば、自分のことでもできます。
なぜならば、現象や事実関係を追うだけだからです。
解釈や意味づけをすることなく、淡々と、どの段階でミスが発生し、その後、どのチェックを素通りして、最終的なトラブルに繋がったのかをロジックツリーなどで書いていきます。
ポイントは、解釈や意味づけをしないことです。
続きます。