戦略的な差別化とは3
戦略的な差別化とは3
今日も、ご覧になっていただき、ありがとうございます。
昨日は、差別化のための抽象的なアドバイスを受け入れることはできても、具体的なアドバイスは、受け入れがたいといことを書きました。
なぜならば、競合がなかなかそれをやりたがらないのと同様、あなたもそれをやりたがらないからです。
昨日の例では、支払方法について業界の常識を破る例を出しました。
前払いにしましょうの例ですと、回収リスクがなくなるので、その分のディスカウントが可能になります。
「前払いでお取引いただけるのでしたら、現在割引価値分は、お客様へ還元します。つまり、他所よりも安くお求めいただけます」
勇気を出せば、競合がいえないメッセージを出すことができます。
では後払いの例ですと、回収リスクは高まりますが、その分、広くお客様を購入の壁を低くすることができます。
「うちの商品・サービスは、お客様に喜んでいただける絶対の自信があります。はったりではないので、このような保証をお付けします。このような保証ができるほど自信のある商品・サービス提供者はわたくしどもだけです」
勇気を出せば、競合がいえないメッセージを出すことができます。
さて、もし、これが本当だとして、その効果も理解したとして、
はたしてあなたは、実際に、その決断と行動がとれるでしょうか?
もしくは、あなたが指示をしたとして、あなたの部下は行動がとれるでしょうか?
なかなか難しいことと思います。
ここでは、行動がとれない理由については言及しません。
きっと無限に出てくることでしょう。
ですが、見方を替えれば、これをチャンスととらえることができます。
こと差別化においては、チャンスの大きさは、抵抗の大きさでは測ることができます。
繰り返しになりますが、あなたのやりたくないことは、競合もやりたがりません。
競合は“それ”をしてまで成功したいとは思っていないわけです。
あなたも競合と同じように、“それ”をしてまで成功はしたくないと思うか、
それとも、競合を出し抜くために“それ”をするのか?
厳しい言い方をすれば、スモールビジネスのオーナーとしての覚悟と勇気が問われます。
続きます。