4PのPlaceで勝つ
今日もご覧になっていただき、ありがとうございます。
今日は、4PのPlaceについて書いていこうと思います。
まずは、4Pについてのおさらいです。
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エドモンド・ジェローム・マッカーシー(w:E.Jerome McCarthy)が1960年に提唱し、コトラー(w:Philip Kotler)等が使っている有名な分類、「4P」を用いてマーケティングミックスが語られることが多い。これ自体は顧客志向のマーケティングであり、その教育的効果が高く評価されている。4Pが売り手側の視点に基づいたツールであると言われるようになったのは、1970年代の終りにコンシューマリズムが台頭し、その視点と比較されたためであり、もともとの4Pは双方の視点である。 4つのPとは
Product(製品):製品、サービス、品質、デザイン、ブランド 等
Price(価格):価格、割引、支払条件、信用取引 等
Promotion(プロモーション):広告宣伝、ダイレクトマーケティング 等
Place(流通):チャネル、輸送、流通範囲、立地、品揃え、在庫 等
である。これら4つに分類されるツールを組み合わせていく。
ウィキペディア『マーケティングミックス』より
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こういったフレームワークを紹介すると、「一番大切なのは、どれですか?」というような質問がよくあります。
それに対する私の回答は、「どれも大切です」そして「個別にみるのではなく、一貫性を保つことが大切です」と答えます。
しかし、そうはいっても、あなたも私も人間です。
すべてを等しく大切に扱うことは、なかなか難しい。
自ずと思考に偏りが出てきます。
そして、肌感覚では、Place(流通)が他の3つのPと比べて軽視されることが多いように感じます。
これは、ちょっと考えてみていただければ、共感いただけると思います。
4Pは戦術レベルのハナシですから、打ち手が行動に直結する必要があります。
Product(製品):
→新商品をつくる、新サービス付加する、セット販売、高級版をつくる など。
Price(価格):
→値上げする、値下げする、割引セールする、支払方法を増やす など。
Promotion(プロモーション):
→DMを打つ、チラシをまく、セールストークの訴求ポイントを変える など。
このように、Place以外の他の3つのPは、身近で発想がしやすいものが多いです。
あまりよい言い方ではありませんが、小手先で出来ることが多いです。
では、Placeは如何でしょう。ご自分のビジネスで考えてみてください。
Placeを簡単に考えるために、「お客様が、あなたの商品・サービスを買えるところはどこですか?」という質問に置き換えてください。
Place(流通):
→
出前をはじめる?
ネットに出店する?
多店舗展開に踏み出す?
なんとなく、他の3つのPと比べると、“重い”感じがしませんか?
小手先ではなんともならなそうな感じがします。
それは、そのはずで、Placeはすぐに変更することが難しいことが多く、また、現状維持バイアスに引きずられる傾向が強いからです。
そして、「業界の常識」にもっとも引きずられがちです。
出ましたチャンスワード「業界の常識」。
そうです。
あなたにとっても重い課題であるPlaceは、競合にとっても重い課題です。
ということは、Placeで勝つことができれば、
すなわち、その場所(Place)で買えるのがあなたの商品・サービスだけなのだとしたら・・・
こうして考えると、Placeが魅力的にみえてきませんか?
続きます。