プラットフォームを人任せにするリスク
・・・困りました。
gmailの障害影響と、その後のgmail側のスパムフィルターのポリシー変更を受けて、gmail宛のメールがバサバサ消されました。これまで問題なく送信できていた宛先にも、迷惑メールフォルダにすら入らない状態です。
SPF認証など、送信側で対応できることはひととおり実施し、迷惑メールフォルダにまでは行くようになったのですが・・・。
さて、本日のテーマは予定を変更して、プラットフォームを人任せにするリスクです。
楽天、アメブロ、みんビズ(Jimdo)などなどと、便利なWebサービスは巷に溢れています。
料金も、初期費用がかかるもの、月額の利用料がかかるもの、完全無料のものといろいろです。
スクラッチ開発(いちから手作り)なんて、馬鹿馬鹿しいと思えるかもしれません。
しかし、プラットフォームを人任せにするという、その便利さと引き換えに、自分自身のコントロールを失っているのも事実です。
たとえば、コーポレートサイトを作りましょう、ということになった場合、みんビズとかを使った方が、早い安い便利ではあります。
しかし、その分、どんな不便が付きまとうのか?
どんな不自由を背負うことになるのか?
について、あまり考えておられない方が多いようです。
なんのこととはいいませんが、店舗閉鎖や、ページ削除、システム老朽化によるサービス終了などの目にあうと、リアルな世界で例えれば、強制的に建物取り壊しのうえ国外退去みたいなダメージなわけです。
かつ、独自ドメインを引越しできない場合などは、本社ビル移転不可のような感じになるわけです。
ビジネスでネットを活用するというのは総論賛成ですが、ちゃんとこういったリスクを想定したうえでのことでしょうか。
冒頭のgmailの件、仕事のメールや、携帯メールをgmailで統合している方もいらっしゃるかと思います。
これまで届いていた取引先やお客様からのビジネスメールが、ある日突然迷惑メールフォルダ行きになり、30日後には跡形も残らず削除されているとしたら、あなたのビジネスや信頼をどれほど損なうことになるでしょうか。
まあ、わたしがその昔にSEをしていたころ、ミッションクリティカルなネットワークの面倒をみていたことがあるから、余計に過敏に感じるだけなのかもしれませんが。
スモールビジネスは、確かになんでもかんでも自前でということはできません。
限りあるカネを有効に投資しなければなりません。
そうであるからこそ、プラットフォームを人任せにする、そのリスクに対しては、きちんとしたリスクマネジメントが必要なのではないでしょうか。