4PのPlaceで勝つ2

数日開いてしまいましたが、4PのPlaceについての続きです。
(前回は、コチラ

簡単にまとめると、Placeをずらすには多少なりとも、業界の常識に逆らう必要が生じます。そのため、あなたの考えている競合は打って出ることに対して、ハードルがあります。もちろん、あなたにもハードルがあります。先に乗り越えた方が、そのPlaceでの優位を獲得ができます。ライバルが来なければそのPlaceを独占できます。

と、都合の良い面だけを見れば、その通りなのですが、もちろん都合の悪い面にも目を向けなければなりません。

例えば、最近の事例では、業績不振に悩むマクドナルドが、新規Placeを開拓すべく、宅配に力を入れると発表しまいた。

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マクドナルド「デリバリーを全国展開」 新社長が抱負
2013年11月15日20時23分

【生田大介】日本マクドナルドの社長に8月に就任したサラ・カサノバ氏(48)が15日、朝日新聞の取材に応じ、大都市の一部でテスト中の宅配事業を全国に広げていく方針を示した。頭打ちの外食市場から、成長が続く「中食」市場に打って出て、業績回復につなげたい考えだ。
 カサノバ氏は「日本の外食業界は市場全体が伸びていないなかで、競争がかなり激しくなっている」と分析。一方で、宅配や持ち帰りなどの中食市場は伸びていることから、「お客が店に来られないなら、我々がマクドナルドを家庭に届けていく」と話した。
 宅配事業「マックデリバリー」は、店頭と同じようなメニューの中から、電話やインターネットで1500円以上注文すると、バイクで届けてくれる仕組み。配達料は300円。9月末時点で東京都や大阪府、愛知県などの計86店舗で実施している。カサノバ氏は「ビジネスはどんどん成長している」として、年内に130店舗まで増やす考えを示した。将来は全国展開を目指す。
朝日新聞DIGITAL より
----- 引用ここまで ------------------------------

どのような感想をお持ちでしょうか?
“店舗経営をしている”マクドナルドにとっての競合とは、差別化が出来るかもしれません。しかし、いちど出前という市場に乗り出すと、そこには宅配ピザや、宅配寿司、宅配弁当などの別な競合が待っているわけです。
マックカフェで、立ち飲みコーヒー店と競おうとしたマクドナルドですから、経営陣はその勝負に勝てると踏んでいるのだと思います。(実際に勝てるかどうかはわかりませんが)

単純に、Placeを変えるということは、新たな競合との勝負に打って出るということを意味します。
競合から優位に立つためにPlaceを変える節があるのに、別な競合が増えたら元も子もない感じがしますよね。

ですので、明日は、Placeを変えるデメリットを最小限に抑えつつ、メリットを享受する方法について書こうと思います。

続きます。

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