団塊・シニアマーケティングの落とし穴

昨日お話した、団塊世代をターゲットにしたら、というようなことを書きました。

今日はその補足です。

団塊世代の消費行動スタイルについて、以前に行われたTOPPAN消費行動研究室の調査結果によれば、次のような結果が得られたとのことです。

第1位 新しい事を見聞きしたり知ったりすることが好きだ(87・5%)
第2位 物事に対する好奇心は強い方だ(75・0%)
第3位 商品を購入する前にお試し使用したいと思う(71・9%)
第3位 お金を使うものと使わないものがはっきりしている(71・9%)
第5位 買う商品はよく比較検討してから決める(68・8%)
第6位 買い物をしたりお金を使ったりするのが好き(68・7%)
第7位 日頃から意識して情報を集めようとしている(65・7%)
第8位 ものを買うときは見た目やイメージを大事にして買う方だ(62・5%)
第9位 新商品やサービスは情報収集する方だ(50・0%)
第10位 新しい物を見ると欲しくなってしまう(46・9%)

さて、これをご覧になって、どのような印象をもたれたでしょうか?

「ふむふむ、これが団塊世代の消費行動か!」と素直に思われた方は、その素直さを大切にしつつ、疑いの目も持ってください。

これは、つまり、「団塊世代の消費行動」ではなく、「現代日本の消費行動」です。

試しに、タイトルを「バブル世代の消費行動」としても「いまどき20代の消費行動」にしても、それほど違和感はないと思います。

疑えといった手前、わたしの意見に疑われた方は、これら消費行動が当てはまらない世代、特に次の三点

第3位 商品を購入する前にお試し使用したいと思う(71・9%)
第3位 お金を使うものと使わないものがはっきりしている(71・9%)
第5位 買う商品はよく比較検討してから決める(68・8%)

というのが、いまどき当てはまらない世代というのを教えてください。

つまり、何が言いたいのかというと、マーケティングの本質は変わりません。

団塊世代も特別な人種ではなく、現代日本に生きる消費者です。

団塊世代はウォーキングが流行りだからと言って、ウォーキング関連商品・サービスを出せばなんでもOKかといえば、そんな甘くはありません。

顧客視点にたった、きちんとした、丁寧なマーケティングが求められています。

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