女性向けメッセージを考える

さて、今日は“ひなまつり”ですね。
せっかくなので、女性向けのマーケティング・メッセージについて、
考えてみたいと思います。

以前、ある女性起業家の方に頼まれて、
女性向けサービスのコピーを書いたときのことです。
結論からいうと惨敗でした。

具体的にどうこう、というのは、
守秘義務にひっかかるので申し上げられないのですが、
簡単にいうと、まったくメッセージがオンナ心に
響かなかったということです。

ここでいう女性向けのメッセージというのは、
女性の、女性的な面に向けてのメッセージということです。

ちょっとわかりにくいですね。

女性にも、男性と同じように性差なく考える部分と、
女性特有の思考で考える部分があります。

たとえば、経営者向けのメッセージを発したとします。
このとき、男性経営者でも、女性経営者でも、
ほぼ同じように反応します。
経営者という性差のない顔(ペルソナ)だからです。

対して、美とか、若さとかになると、
もう男性には理解できない精神世界の話になります。

遠慮なくいうと、男には、まったく理解できません。
ベネフィットがどうだ、とかロジカルなものは通用しません。

もちろん、リサーチをして、それっぽいことを
書くことはできます。
しかし、上っ面だけで、
魂が込められていないのが明白です。

例えていうならば、
「セリフ棒読みの大根役者」
状態です。

単語の選び方、言葉遣い、ニュアンス・・・
なにかが違うのです。
しかし、なにが違うのか、アタシにはサッパリわからない。。

つまり、何が問題だったかというと、
読み手、つまりターゲットへの理解不足です。

そしてリサーチにも限界があります。

たとえばですよ。
ゾウの生態についての山ほどの資料があったとして、
ゾウの心を動かすコピーが書けるかっていう話です。

先日お亡くなりになった、まどみちお先生のように、
ゾウをみたヒトの気持ちはわかっても、
ゾウ自身の気持ちはよくわからないのです。
共感できないのです。

結論。
ターゲットへの理解と共感は極めて大切。

対策。
もしそれができないのだとしたら・・・
ターゲットの意見を全面的に受け入れる。
そして、ひたすらテストする。

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