価格競争に陥る理由と抜け出す方法

昨今、法的に保護されている業界でもない限り、
競争がない市場もなければ、価格競争のない市場もない、
と考えて間違いないでしょう。

価格競争に陥る一番の理由は、
「売るために、安くする」
業者がいるからです。

マーケティングの有名な言葉で、

「安売りはバカでもできる。
 バカでもできるから、
 あなたよりも安売りするバカが必ず現れる」

という言葉があります。

安売りで売ろうとする“誘惑”にかられた
ヒトへの警告です。

価格競争から逃れるためには、
教科書的には「差別化しろ」という
一言につきます。

とはいえ、こういうと・・・

「差別化」できないから、
足し算と引き算ができればわかる
価格で差別化しているのに・・・。

といった声が聞こえてきそうです。

さて、でも、
価格ですべてを決めているか、といえば、
そうではありませんよね。

あなたが買う立場で考えてみれば分かります。

同一製品・同一サービスの比較で、「同じだ」と思えば、
値段の安いところで買います。

例えば家電などの型式が決まった製品ではこの傾向が強いです。
典型的なネット通販で考えてみてください。
価格を比較して、なるべく安いトコロで買う。

(もちろん最安値だからといって買うわけではない、という理由は、
【無料メール講座】 イチから売る順番を設計する方法を読めば解説しています)

対して、多少異なる製品・サービスの比較で、「違いがわかる」場合は、
費用対効果などを考えて、その場でそのときに適したものを判断して選びます。

高いから(良さそうだから)買う、
という消費行動もあります。

以前から、『プチ贅沢』なんて言葉がありますし、
最近では、ひと袋540円のポテトチップス(グランカルビー)が
ニュースになりました。

グランカルビーは、ポテトチップスではなくて、
ポテトクリスプらしいです。
厚さは従来のポテトチップスの3倍。
阪急うめだ本店でしか売らないなど、
「違い」をきっちり伝えています。

なにもマーケティング戦略を練らずに、
コンビニで他のポテトチップスと並んでいいたら、
消費者は「高い」と感じるでしょうけれど、

デパ地下のお菓子売り場(ケーキ1個500円)でみたら、
消費者は「安い」と感じるでしょう。

さて、あなたの商品・サービスは、
どこで、どんな風に販売していますか?

もし、ポテトチップスはスーパーとコンビニで
売るものだ、というような、
“業界の常識”に囚われていたとしたら、
差別化するハードルは高いです。

対して、“業界の常識”を破れるのなら、
(これはこれで度胸が要ります)
差別化する道は、誇張ではなく
無限にみつかることでしょう。

差別化して、価格競争を抜け出したいなら、
常識を疑って、きっちり戦略を練ってください。

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