事業リノベーションのススメ

あなたのビジネスは、競争が激しいビジネスでしょうか?

ビジネスの競争の激しさは、およそ需要と供給のバランスで決まります。

確かに、業種や立地の影響は受けます。
影響は受けますが、
結局は、需要と供給のバランスに集約されます。

供給過多の業界、例えば歯科医院で考えてみても、
ひとつの町で数十件の歯科医院があるので供給過多になります。

反対に、たとえ歯科医院でも町に2件、となれば、
需要が上回り激しい競争にさらされることはないでしょう。

と、いうわけで・・・

どんなに厳しいといわれる業界でも、
恐らくは、なんとか需給バランスをひっくり返すことは
できると、わたしは思っています。

ただし、次の条件を満たせるならば、です。

1.品質、価格以外の差別化要素を持つ

もはや説明するまでもないかとは思いますが、
確かに言葉だけならば説明する必要はないでしょう。

差別化とは、「お客様からみて他との違い」です。
同業他社(者)との違いではないです。

2.そもそも一定以上の需要がある

これも、もはや説明するまでもないかとは思いますが、
まったく新しい画期的な商品やサービスを扱うことは、
スモールビジネスにおいては避けるべきです。

それよりは、すでにある需要を別なカタチで満たせないか
考えて、その市場の一部を引っ張ってくる、と言う方が
よいでしょう。

よく「うちは競合がいない」という方がいますが、
本当にそうであれば、
残念ながら「需要がない」か
「競合がみえていない」
のどちらかでしょう。

少なくとも日本国内では「ブルー・オーシャン」
(手つかずの市場)は、ナイです。

あったとしても、
市場とは呼べない「水たまり」です。

3.戦略に則り、売り方を工夫する

これも、当たり前なのですが。
「よいものを安く」ではなく、
「よいものを適正価格」で提供しましょう。

ただし、どれだけ高価値なものでも、
「(価値に対して)安いと思っていただく」工夫は必要です。

・・・はい。
そもそも、差別化についても、戦略についても、
みなさん、きちんと必要性は理解されています。

これを実際にやろうとすると、
あなたがされている既存のビジネスを、
“リノベーション”していく感覚に近いと思います。

ビジネスの基礎や骨格は同じ、しかし、
外から見ると、まったく新しく見える。

これが実現できたら、
(あなただけ)需給バランスをひっくり返すことが
できそうではないでしょうか?

なにも、新規創業や二次創業だけではありません。

いま、あなたがされているビジネスも、
いつだって“リノベーション”のチャンスが
あります。

ビジネスオーナーは、休んでいたって、遊んでいたって、
習慣的・反射的に、頭の中ではビジネスのことを
考えてしまうことでしょう。

だとしたら、この連休中、
自分のビジネスを“リノベーション”できないか、
その観点をもって、自分以外の市場を眺めて
みてはいかがでしょうか?

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