差別化できない理由3
昨日に引き続き、差別化について。
今日は、どちらかというと差別化が続かない理由です。
さて、昨日は、同業者のマネをすると、パクリとか二番煎じといわれる、
というハナシをしました。
往々にして、あるひとつの商品や店などが流行すると、
そのコピー品が市場に溢れます。
そして、最終的には、コピー品はいつのまにか消滅します。
あえて店名を出しませんが、
某書籍のリサイクル店や、某立ち飲みコーヒー店など、
あなたにも、思い当たるものはあるかと思います。
さて、では、オリジナルが常に生き残るか、というと、
決してそうではありません。
現実をみてみると、二番手、三番手が、
最終的に市場で勝利するということは、
よく起こっています。
この違いはどうして起こるのでしょう?
ひとつ目のキーワードは、“独自資源”です。
簡単にいうと、
差別化・強みが、競合にすぐ真似されないための、
自社独自の資源です。
資源と言うと分かり難いかもしれませんが、
物理的な店舗・立地や、
特許技術や人材、
ブランドなどなど。
一般的な経営資源と同様に考えていただければと
思います。
スモールビジネスに、そんなものはない、
と怒られそうですので、もう少しフォローを。
“見える”ものは、真似されますが、
“見えない”ものは、なかなか真似されません。
例えば、ある自動車の販売店が、
あるチラシで集客に成功したとします。
そのチラシ自体は配布物なので、
容易く真似されてしまうかもしれません。
しかし、チラシに反応した人を、
どのように顧客にする(車を買わせる)のかは、
なかなか見えません。
なぜ、そうしているのか?
なぜ、この商品を推しているのか?
なぜ、この値段にしているのか?
これら“見える”ものの背後にある、
“見えない”ものは真似できないところです。
ですので、
差別化を支える“見えない”ものは
隠しましょう。
料理店でも、レシピや秘伝のソースは隠すものです。
そして、本当に、本当に、なにもなければ、
社長(あなた自身)のキャラクターで、
差別化を支えましょう。
「○○さんが言うんだから・・・」
「○○さんの頼みとあっては・・・」
です。
長くなるので、続きはまた後日。