経営者の敵と味方

お叱りを受けること、誰かを怒らせることを恐れずに書きます。
凡庸なビジネスオーナーほど、マーケティングにチカラを入れたがりません。

“マーケティングは「じゃま者」扱いされている”と書いたのは、
セオドア・レビット博士です。

また、日本の著名なマーケター(お名前は出しませんが・・)も、
“(経営者ですら)アタマを使いたがらない”という趣旨の発言をされていました。

先日お会いした上場しているような企業の営業部の方からも、
「マーケティングが重要なのは個人的には理解しているけど、
うちの会社も、テレアポや飛び込み営業ばかりだね」
ということをおっしゃいます。

あなたは、どう思われますか?

わたしなりの見解としては・・

マーケティングは、
あれこれ考えなくてはなりませんし、
手間暇かかりますし、
カネがかかりますし、
時間もかかりますし、
勉強もしなければなりませんし、
なにより面倒だ。
という、ご意見なのかな、と思います。

そんなこと(マーケティング)をするくらいなら、
客捕まえて売ってこい(いきなりセールス)、
というワケです。

気持ちは理解できます。

お客様を得る、ということを、恋人を得る、
と喩えてみますと・・

異性に魅力的にみてもらうための自分磨きが“マーケティング”。
とりあえず目の前にいる異性をナンパするのが“いきなりセールス”です。

“いきなりセールス”でも、
クチには出さないけれど、それ、を求めていた方は、
もしかしたら買ってくれるかもしれません。

すぐに売上があがります。
これは魅力的です。

営業部門などが、今月の売上目標があって、
その目標への到達がすべて、ともなれば、
“いきなりセールス”にヒタ走るのも無理はありません。

そして、正直にいって、
“いきなりセールス”で上手くいっているのならば、
そのビジネスは、“いきなりセールス”のままでよい、のです。
(上手くいっている=経営的に回っている)
ただし・・・、

もし、“いきなりセールス”に限界があって、
自分でも、このままではマズい、という意識があるのに、
“いきなりセールス”を変えられないのであれば・・・、

それは、ただ単に、変化を拒んでいるだけです。
新しいことを取り入れたくないだけです。
アタマを使いたくない怠惰心の表れです。

「変わらなくてはならない」と言い続けて、
何年にもなる方は、要注意です。
ウラを返せば、何年も変わっていないのですから。

売り難いものは、ツーステップにしましょう。
ヒトから考えましょう。
顧客視点で差別化しましょう。

などなど、
マーケティングの基本的なことは、
ブログで全部書いています。

マーケティングは、常に経営者の味方です。
ただ、凡庸な経営者がマーケティングを敵視しているだけです。

凡庸な経営者は、
料理で例えれば、
ダシ(マーケティングの喩え)をとると、味噌汁が美味しくなる、
にも関わらず・・・
「でも、ダシをとるのは面倒くさい。
このまえ、ダシをとったけど、別に美味しくならなかったじゃん」
といった発言をしているに過ぎません。

まあ、すぐれたアイディアの出ない方でも、
やらない言い訳、できない言い訳は、無限に出てきますから・・。

あなたの部下がそんな態度だったとしたら、
相当、お怒りになることだと思います。

さて、ここで朗報です。

経営者のほとんどが、上記のように凡庸かつ知的に怠惰で、
マーケティングをしたがりません。

だからこそ、ごく一部の賢い忍耐のできる経営者が
勝利することができるのです。

ですので、極論をいえば、
・そこまでして、勝ちたくはない
と思うのか、
・なんとしても勝つ
と思うのかの違いです。

あなたは、前者、後者、どちらでしょう?

もちろん、私は後者を応援するために、このブログを書いていますし、
そのために、このビジネスをしています。

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