“強み”を人任せにする危険性
先日、ご紹介したリブセンスの件、
気にされている方が多くて、ちょっと驚きました。
実態としてのリブセンスがどうだったのか、
どうすべきだったか、ということは、
外野がとやかくいうことではないので、
ここでは敢えて述べることは控えます。
(個人的にメールをください)
ただ、関連して1つだけ。
もし、自社の強みが、
(SEO対策がうまくいって)
オーガニック検索で上位表示される、
だとしたら・・・
その強みは極めて危険です。
誤解がないように“強み”について
毎度の解説をしておきますと、
“強み”とは、“お客様”が“競合でなく自社”を選ぶ理由、
ですから、
“検索したら上位に表示されたから”というのは、
お客様が選ぶ理由としては“アリ”です。
とはいえ、その“上位表示”は、
検索エンジン提供者(google様)の一存であって、
どうやったら上位表示されるかは、
厳密にはブラックボックスであり、
そのルールも頻繁に変わってしまうワケです。
そんな“上位表示”に頼るのが、
いかに危険か、肌感覚でご理解いただけると
思います。
反対に“これならOK”という条件を示した方がわかりやすいと思います。
仮定のハナシとして・・・
検索エンジン提供者との間で、競合他社がマネできない“なにか”があって、
“上位表示”が確約される(=コントロールできる)ということが、実現できるのであれば、
“上位表示”は、独自資源に支えられた確固たる強み、といえます。
以前、『プラットフォームを人任せにするリスク』という
記事でも書きましたが、
“人任せ”にすること自体は、悪くはありません。
ただ、そのリスクに対しては、きちんとしたリスクマネジメントを
しましょう、ということです。
ちょっと言い過ぎかもしれませんが、
検索上位表示は、“切り株で転んだウサギ”です。
説話のように“待ちぼうけ”れば、笑い者になります。
ええと、以下、誤解がないように、念のため。
SEO対策が不要だ、というわけではなく、
だからPPC広告をやれ、という短絡的なことではなく、
過度に依存するのではなく、
リスクをきちんと理解した上で、
テクノロジーやプラットフォームは適切に活用しましょう、
ということです。