広告の倫理性をめぐる考察

週末は、レビット博士のマーケティングアカデミーということで。
今回は、『広告の倫理性をめぐる考察』という1970年の論文からです。

44年経ったいまでも、誇大広告は後を絶たちません。

とはいえ、当時も今も、まったくなんの工夫もなく、
モノが売れる時代ではありません。

「どんなバカでも石鹸くらい作れる。
しかし石鹸を売るの天才にしかできない」

という言葉を残したのは、ジェームス・ギャンブル(P&G創業者)です。

1970年とはいえ、1960年代のアメリカの広告では、
人間の感情に訴えるような現代にも通じる広告手法は、
ひととおり開発され尽くしています。
インターネットはまだありませんが。

広告媒体に関しては、テクノロジーの進歩にあわせて、
新しいものが次々と出てきていますが、
人があるけば広告の洪水を浴びるというのは、
当時も、今も、まったく変わっていません。

その前提で、
レビット博士の考える広告のモラルについて
一緒に学んでいければと思います。

お楽しみに。

※2014/08/09追記
完結しましたので、以下バックナンバーです。

広告には規制が必要である
我々は広告に何を期待するのか
事実の歪曲と創造的な装飾との違い
ありのままの状態では耐えられない
立派な聖堂を建てる理由
「聖なる」こじつけと「世俗的な」こじつけ
目的の違いで正当化されるのか
受け手のニーズを考えよ
イメージや約束が付加する価値
形は「理想的な」機能に従う
シンボルの重要性
偽りとは何か
消費者よ、なんじを知れ
広告とうまくつき合う方法

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