役に立たないWebサイトにある3つの誤解
昨日は、Web対策を”手抜き”をするのは代償が大きい、
という記事を書きました。
確かに、Webサイトがなかったり、イマイチなために、
最終的に新規客を、Webサイトだけはソコソコな
競合に取られてしまうのだとしたら、これは残念です。
では、「Web策に投資しよう」と思ったとしても、
思うように結果が出ない、ということは、よくあります。
もしかしたら、あなたは
「Webはやったよ、無駄ガネだったね」
と思われているかもしれません。
ですので、今日はWeb対策が機能しない方が陥っている
3つの誤解について、ご紹介したいと思います。
1.Webサイトを過信している
2.Webサイトで大企業のマネをする
3.Webデザインに凝る
では、1つずつ解説していきます。
1.Webサイトを過信している
「Webでビジネスをする」という言葉があるせいか、
Webそのものがビジネスである、という誤解があります。
もしくは、Webは”市場”である、という考えも誤解です。
正しくは、Webは”広告媒体のひとつ”です。
雑誌広告、チラシ、DM、TVCM、看板、店頭ポップと並列です。
チラシを見て、資料請求の電話をするのも、
Webを見て、フォームから資料請求するのも、
役割としては、同じことです。
Webは様々な機能をもたせることができるので、
複雑なことを期待してしまいがちですが、
本質は、ただの媒体です。
2.Webサイトで大企業のマネをする
ただ、わたしたちは大企業の出す広告ばかりを
常に見ているため、広告を考える際、
大企業がやっていること、を前提に考えてしまいます。
シャンプーとか、自動車とか。
大企業が出している広告(Webサイト)が、
正しいやり方だと、つい考えてしまします。
これが大きな誤解の元です。
なぜなら・・・
・大企業が出す広告は、イメージ広告といわれるもので、
具体的な行動を呼びかける、レスポンス型広告ではない。
・イメージ広告で効果があるのは、年商で300億円以上
だからです。
Webも同様です。
たとえば、住友化学のWebサイトを例に考えてみます。
住友化学のWebサイトは、典型的な会社パンフレット型です。
優秀な営業マンがいらっしゃるので、
このWebサイトで注文を取る気はさらさらありません。
(おそらく一番の読み手は株主を想定しているでしょう)
住友化学のWebサイトは売るためのWebサイトではありません。
ですから、住友化学をマネしても、売れるWebサイトはできません。
もしWebサイトの目的が、注文を得ることだとしたら、
そのようにWebサイトを作らなければなりません。
資料請求をさせたいならば、そのようにWebサイトを
作らなければなりません。
3.Webデザインに凝る
ちょっと図書館に行ってみたと想像をしてみてください。
図書館の入り口には、各種イベントのチラシが配架してあります。
あなたが手にとり、持ち帰るのは、どのようなチラシですか?
持ち帰るのは「自分に関係あるチラシ」と思ったものです。
Webも同様で、「自分に関係ある」と思わなかったら[×]をクリックされます。
ちなみに閲覧者が「自分に関係ある」かを判断するのは1秒と言われています。
先ほどご紹介した住友化学のWebは「かがくの夢、くらしの中に」という
キャッチコピー(?) が表示されるまで、7秒かかります。
繰り返しますが、Webで売ろうとする方は、これを真似してはダメです。
目的が違うからです。
いろいろ書いてきましたが、結局ひと言でまとめるならば、
“Webにも、きちんと目的を設定しましょう”ということです。
たとえば、ある郊外のパン屋が看板広告を出すとします。
駅前に掲げる看板ならば、店を認知してもらい、興味を持ってもらい、
近くまで足を運ばせることが目的です。
対して、お店の近くに掲げる看板は、自分の店に興味を持ってくれた方を、
確実に店に誘導する道案内の役割が目的となってきます。
運動会のリレーのように、最終走者(セールスorレジ)へバトンを繋いでいきます。
そのようなイメージで、あなたのWebサイトは、
「誰からバトンを受けて、誰へバトンを渡す」役割を担っているのでしょうか?
これがWebサイトの目的です。