リニア中央新幹線の着工と未来への予測

リニア中央新幹線が来月いよいよ着工されます。

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JR東海が2027年の開業を目指して東京(品川)―名古屋間に整備するリニア中央新幹線が、9月中にも着工される見通しになった。政府は6月に閣議決定した新たな成長戦略で、リニア中央新幹線について「早期整備・活用を図る」方針を打ち出しており、実現すれば、東京―名古屋間を最速40分で結ぶことになる。

JR東海は環境影響評価(環境アセスメント)書の最終版を国土交通省や沿線自治体に近日中に示し、工事実施計画の認可を国交省に申請する方針を固めた。国交省は工事方法などを記した計画の妥当性などを審査し、9月中にも認可する見通しだ。

同社は認可後、速やかに各地に工事事務所を設置し、沿線に対する工事計画の説明や用地取得の手続きを始める。地下の構造が複雑な品川、名古屋の両ターミナル駅や、3000メートル級の山々が連なる南アルプスの工事を優先的に進める考えだ。

JR東海は、トンネル工事で大量に発生する残土の環境への配慮などを求めた太田国交相の意見書を踏まえ、4月に公表した環境影響評価書を見直す作業を進めていた。

読売新聞『リニア来月にも着工 JR東海』
http://www.yomiuri.co.jp/chubu/news/20140818-OYTNT50031.html

―― 引用ここまで ―――――――――

2027年開業ですから、13年後になります。
なんとも気の長いハナシと思われるでしょうか?

2027年、世界はどのようになっているのか、
そしてあなたのビジネスはどのようになっているのか?

歴史に学んでみるべく、時計の針を逆にまわしてみましょう。
いまから13年前、2001年です。

私の記憶が正しければ、主な出来事としては・・、
(ちょうど社会人1年目だったので、結構記憶が確かなのです)
・小泉内閣発足
・イチロー&新庄がメジャーデビュー
・9.11アメリカ同時多発テロ
・皇太子ご夫妻に愛子様誕生
とかでしょうか。

生活に関係ありそうなところでは、
・JR東日本がSuicaの提供開始。ICカードが身近に。
・大阪にUSJ、東京ディズニーシーがオープン。
・写メール登場。携帯電話で写真をとる風景を見かけるようになる。
こんなところです。

テレビは薄くなったし、携帯電話はスマホになったし、
パソコンの性能はあがって、インターネットは早くなりましたが、
だからどうした、という感じですね。

途中、東日本大震災という悲しい出来事もありましたが、
それによってどれだけ私たちの生活や価値観が変わったでしょうか?

これが激動の時代といわれた21世紀の最初の13年とちょっとの“事実”です。

では、これから先の13年はどうなるのか?

・超大国が通貨危機に耐えきれず、国家破たんするかもしれません。
・国家間や民族、宗教の衝突が激しくなり、大規模な戦争が起こるかもしれません。
・前代未聞の天変地異があり、地図のカタチが変わるかもしれません。

しかし、リニア中央新幹線が開業する13年後の2027年、
日本が他国に侵略されて、北斗の拳のような世界にならない限りは、
「まぁ、そんなに変わってはいないね」という感想を持つことでしょう。

ということは、あなたのビジネスも、ライバルの顔ぶれに多少の変化は
ありつつも、それほど大きな違いはないことでしょう。
(あなたは、生き残るという前提で)

であれば、あなたのビジネスにとって、リニア中央新幹線の開通は、
どのような影響があるのでしょうか?
ビジネスにおける“地形”は確実に変わります。

13年後に向けて、いまから出来る準備があれば、いまから進めましょう。
とはいっても、そんな先のことは興味がない、と思われるかもしれません。

しかし、こうして“先を読む”姿勢やクセが、
2年後、1年後、半年後の読みを簡単に思えるようにしてくれます。

ビジネスオーナーは、もれなくリーダーです。
リーダーが未来を予測しなくて誰がするのでしょうか。
先を読むのは、あなたの仕事です。

それと、顧客視点についていうならば、晒される情報が異なるために、
その趣向は時代と共に変わるでしょうけれど、心理トリガーのようなものや、
セールスの駆け引きなどは、変わらないでしょう。

乙女の殿方の好みは、時代と共に変わっても、女心は全時代共通といった感じです。

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