スモールビジネスの勝利への道
先々週あたりから、コンビニをはじめ大手小売の
差別化戦略について、いくつか記事に取り上げてきました。
とはいえ、スモールビジネスが大手小売の戦略を、
どうやって参考にできるのよ、というご不満もあることでしょう。
そこでヒントになる使い方です。
大手の強みはなんといっても規模です。
ですが、その規模が足枷になることも、また事実です。
(ミニストップのソフトクリームを他社が真似できないのは、
全店展開が難しいから、でしたね)
というワケで、スモールビジネスは規模の小ささを、
最大限に利用して戦略を立てていく必要があります。
加えて、ランチェスター戦略でも、弱者の戦略は
差別化戦略を基本としています。
大手競合に“全店展開”する難しさがあるならば、
スモールビジネスには“全店展開”する容易さがあります。
KFCがチキンをすべて国産にすると発表しましたが、
もし街の焼鳥屋ならば、仕入れを工夫するだけで、
「うちは野菜も含めてすべて国産。鶏はすべて比内鶏」
と明日から謳うことができます。
ユナイテッドアローズが実店舗販売とネット販売をうまく融合できたのは、
店舗経営がフランチャイズではなく直営だったからです。
もちろんフランチャイズや、代理店販売、ディーラー制には、
多大なメリットがあります。
しかし、それと引き換えにデメリットもあるのです。
魔法のキーワード
「うちは、すべての○○を、△△△にしています。」
例:
「うちは、すべてのスタッフが、TOEIC950点以上です。」
⇒実体はひとり社長で、その社長がTOEIC950点。
規模が小さければ、小さいほど、差別化のメッセージを
出しやすくなります。
この発想をすることで、大手が考え出している優れた視点や戦略を、
比較的簡単に自身のスモールビジネスに取り入れることができます。