動画マーケティング、これからの活用法5
引き続き、動画マーケティングについてです。
これまで4回に分けて動画マーケティングについて
書いてきました。
今日がひとまず最終回です。
勘の鋭い方はお気づきかと思いますが、
結局、動画マーケティングのコツというのは、
一般のマーケティングと実はなにも変わりません。
動画でセールスをするならば、セールスライティング
(コピーライティング)のスキルを磨く、
磨くとまではいかないまでも、コピーの基礎を抑える、
ということは、最低限必要です。
繰り返しになりますが、動画というのはメディアの変換でしかありません。
腕のいい営業マンのセールストークを紙に起こせばセールスレターになります。
セールスレターの内容を動画にすればセールス動画になります。
さて、たとえば一通のDMがあったとします。
レターの中でプレゼンテーションからクロージングまでされています。
きちんと興味のある見込み客が、順を追ってレターを読めば、
心が動かされるような作りにきちんとなっています。
しかし、このレターの弱点は、読み飛ばされてしまうことです。
紙をめくって、最後の追伸部分を読まれてしまいます。
そして、それを防ぐことはできません。
これは縦型のWebサイトやランディングページでも同じことがいえます。
ファーストビュー(一番うえ)で興味が沸いたら、
ずずっと画面をスクロールして一番下をみる。
あなたもやっているのではないでしょうか?
これも、読み飛ばしです。
そして、それを防ぐことはできません。
これに対して、動画では・・・
早送りや巻き戻しを抑止する設定が可能です。
ここが動画というメディアを扱う際の、最大のキモになります。
動画に対面の営業マンと同等の性質を持たせることを意味します。
早送りや巻き戻しの抑止をすれば、
興味がある見込み客の方は、動画を“読み飛ばすことなく”
視聴しなければなりません。
このような設定にすると、
“動画を最後まで見てもらえないのでは?”
と心配になることと思います。
ですが、この答えはすでにしています。
動画を適当に読み飛ばした10,000人と、
じっくりメモを取りながら動画をみた100人と、
どちらが、その後の行動をしてくれそうでしょうか?
本当に濃い見込み客は、動画をきちんと見ます。
そして、動画を見た後で、行動をします。
だから最終的な効果があがります。
マーケティングの本場アメリカでも、
マーケティング動画のほとんどは早送りや巻き戻しは
抑止しています。
ちなみに、
「どうやって動画の早送りや巻き戻しを抑止するのですか?」
という質問については、
「“Youtube 埋め込み パラメータ”等で検索すれば情報は出てきます」
と回答するのにとどめたいと思います。
さて、タイトルにもある「動画マーケティング、これからの活用法」ですが、
本質的な活用法について最後に書いて締めたいと思います。
ここで一度、頭をクリアにしてみてください。
あなたがビジネスをするうえで、お客様との接点となるものが、
いくつもあるかと思います。
たとえば、
商品カタログ、電話受付、営業マンが直接お伺いして説明する
などなど。
これらすべて、動画に置き換えることはできないでしょうか?
もちろん、対面でなければならない、というようケースは、
決してなくなることはありません。
ただ、いまの半分は、動画に置き換えることができるのでは
ないでしょうか?
たとえば販売プロセスで考えてみましょう。
毎回あなたがイチから全部プレゼンテーションをするよりは、
動画が8割方のプレゼンテーションをしてくれていれば、
あなたの仕事の時間だけを使うルーチンな部分は減らすことができます。
加えて、あなたは残りの2割に集中することができますから、
当然、プレゼンテーション(というかクロージング)の
スキルは上がり、成果も出やすくなります。
「あー、もうひとり自分がいたらな」と思うことがあれば、
それを動画で実現してみてはいかがでしょうか。