原材料の不足を逆手に取ったマーケティング

じわりじわり、物価上昇が止まりません。

国策としてインフレを推進しているワケですから、
消費税がどうとか、為替がどうとかいう要因を除いても、
今後も物価上昇のトレンドは続くことでしょう。

ビジネスをする立場でみていけば、
物価上昇は有無をいわさぬコスト増です。

電気代、ガソリン代、などなど・・・。
“法人が生活する”ためにも、消費は必要です。

ではその分のコスト増を、ビジネスの販売価格に転嫁できるかといえば・・・。

安く買いたい消費者と、利益を残したい大企業の間で、
クッションの役割を果たしてきて中小企業ですが、
これ以上は支えきれない、というのが現状でしょう。

先日、自動車業界の方が、若者の自動車離れを嘆くという記事が出ていました。

そもそも自動車を積極的に買い替えるのは、どのようなヒトでしょう?
広い意味で自動車業界に従事する方です。
個人的に自動車のシートを作る会社の社員寮を知っていますが、
その寮に住む方々は、休日にはマイカーを弄っています。
そのような広く自動車産業に従事するのは、
日本の全就業人口の約9%、製造業では約50%といわれています。

下請けに支払うコストは減らしたい、正社員ではなく契約社員を雇いたい。
そうしてコストを抑えたツケが、
結局は自社製品の“お得意様”の購買力自体を細らせる、
という結果を招くところまでいきついた、ということです。

大企業にとっても難しいかじ取りが要求されています。

さて、少し脱線しましたが、先日「銀だこ」がタコ調達のリスクに
どう立ち向かったか、というような記事を紹介しました。

物価高になれば原材料自体が値上がりする状況は生まれます。

物価高によらずとも、国際関係が緊張すれば、貿易がある諸外国からの
禁輸政策なども相まって、原材料自体が枯渇することもあります。

枯渇までいかなくても、生産量(タコなら水揚げ量)が減れば、
需給の関係から当然値上がります。

さて、原材料の不足は一見するとビジネスの大ピンチです。

そこで、今回のレビット博士の論文は、
『原材料の不足を逆手に取ったマーケティング』を
お届けしようかと思います。

短い論文ではありますが、タイトルのとおり、
2014年現在の日本経済のなかでビジネスをする方にとっては、
確実に抑えておいた方がよい内容かと思います。

明日から、週末に記事を投稿していきますので、
どうぞお楽しみに。

完結しましたので、以下バックナンバーです。
原材料不足はチャンスの到来
製品ラインを整理する
利益率の高い製品に注力する
製品や原材料を刷新する
新規顧客を開拓する
変革の時期を逃さない

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