製品選定と賢い買い物
たとえば、あなたが自分のビジネスで必要なモノを買う際、
どうやって製品選定を行うでしょうか?
価格、機能、品質、耐用年数、保証、サポートなどなど、
購買を決定するためには、様々な要素を検討する必要があります。
これは別にビジネス資産に限らず、
個人レベルでも、たとえば住む場所を決める際も
価格、路線、駅からの距離、広さ、間取り、日当たりなどなど・・
同様に考えなければなりません。
さて、システムの調達などをしていると、同様の考えをぱぱっとする必要があります。
これを知っておくと、買い物が早くなります。
(買い物自体を楽しむ方にとっては余計なスキルなのですが・・)
ちょうど私がパソコンを買い替える必要性に迫られたので、
そのときの例をご紹介したいと思います。
1.先に、評価・検討する軸を出す
まず、ざっと出します。
価格、OS、CPU、Mem、DISK、サイズ、形状、メーカー、etc・・・
2.絶対条件を抜きだす
私の場合は、Windowsであることとノートであることが絶対条件でした。
ですので、この時点でMACもデスクトップもタブレットも除外。
3.ほとんど譲れない条件を抜きだす
Memが2GBではイライラしてたぶん使用に耐えない
⇒Memは最低4GMだ、とか。
4.どうでもいい条件は棚上げする
ひとつの例として、
値段がある程度安ければ我慢できる条件ならば、どうでもいい条件。
逆に、値段がある程度高くても我慢しない条件ならば、譲れない条件。
として考えてみる。
5.ぐっと選択基準が絞れるハズなので、そのなかで費用対効果が最も高いものを選ぶ。
6.ちなみに、予算オーバーで、買い物を断念して済むのであれば、
それは、少なくとも不要な買い物として忘れる。
もちろん、実際に払えないものは、払えないという事態は起こり得ます。
そのとき、買わなくてもなんとかなるなら、それは不要と考えるということです。
私の場合、パソコンは商売道具なので、手痛い出費だろうと、
(貰ってくるとかいう選択はできない前提で)買わないという選択肢は採れません。
まぁ仕事を畳めば買わなくてもよい、ということになりますが・・。
キモは、最初に軸を出すことと、最初に予算で考えないことです。
さて、この手法は、ご自身の意思決定を早くするのに役立てるのはよいのですが、
他人、とくに男性が女性に対して、この考え方を強要すると
ケンカになるので要注意です。
(あれこれ迷って選べないことが幸せという価値観の方もいるようなので)
マーケティング的には、これをやると、お客様の購買心理を考える際に、
価格は重要だけど、価格は絶対ではないということを心底理解することができます。
つまり、どんなに安くて良いものでも、欲しくないものはわざわざ買わないし、
反対に必要で切羽詰まったものならば、高くて懐が痛くても買うということです。
平均すると、価格よりも優先する譲れないことが4つか5つくらい出てくるハズです。