メッセージに説得力を持たせる簡単な方法
現代広告の99%は意味のあるメッセージを発していない、
といいわれています。
どういうことでしょう?
実はこれは、
プレゼン資料でも、
製品・サービスのパンフレットでも、
自社Webサイトでも、
同じことです。
最低限の型や、細かなテクニック論もありますが、
全部を煮つめて、ひとつだけ理由をあげてみます。
それは、きっと、「相手の立場にたっていない」
ということです。
もちろん、相手の立場に立とうとして、
その上で、なかなかできないワケです。
そこで、ちょっとしたヒントを。
同じような指摘の言葉として、
「自分の言いたいことをいっていて、
相手の聞きたいことを伝えていない」
という言葉があります。
これを、もっと突っ込んでみます。
「自分のレベルで言いたいことをいっていて、
相手のレベルで聞きたいことを伝えていない」
いかがでしょうか?
たとえば、
「お客様のことを一番に考えたサービスをします」
と伝えることは、
実は、あまり意味がありません。
(みんなが、そう言っています)
お客様の知りたいことは、
「なるほど。で、どんなことをしてくれるの?」
「それって、わたしに、どんないいことがあるの?」
です。
清潔さが求められる飲食業界や医療業界でしたら、
「店内(院内)、お客様のことを考え、清潔に努めています」
「具体的には、○○の使い回しはせず、毎回新品を提供します。
○○は毎回滅菌処置をし、○○で保存します」
「ですから、小さなお子様はもちろん、
安心して、お食事をお楽しみいただけます」
・・・最近やりましたね。
「無形の約束を、有形化する」です。
自動車のパンフレットをみると分かります。
「この車は、ちゃんと止まります」
ということが、丁寧に説明されています。
売り手の立場では、
「いまどき、ブレーキがかからない車は、
そもそも審査が通らないから」
と思うことでしょう。
買い手の立場でも、
「そりゃ、車にブレーキがかかるのは、
当たり前でしょ」
と思っていることでしょう。
でも、きちんと説明しているのです。
あなたは、間違いなく
自分の商品・サービスについて
知り過ぎています。
お客様は、間違いなく
あなたの商品・サービスについて
そこまでは知りません。
対面セールスをしていれば、
お客様から質問があり、
その場で説明するチャンスがあります。
しかし、静的コンテンツの場合は、
読み手が、都合のいいように、読みとって終わりです。
この意識をもって、
多少面倒なくらいに詳しく伝えてみる。
当たり前なことを、
当たり前にきちんと伝える。
これだけでも、メッセージに
説得力が生まれます。