歯科医のマーケティングを考える3

昨日に引き続き、歯科医のマーケティングについて。
今日は、リピートについて。

歯科医でない方も、マーケティング力を鍛えるため
一緒に考えてみてください。

突然ですが、

「遊園地」
「レストラン」
「美容院」

これらと、

「歯科医院」

を同列に考えてよいでしょうか?

「よいサービスを提供していれば、
 満足してもらえていれば、
 リピートしてくれる」
という考え方は、
間違ってはいません。

しかし、少し危険です。

なぜなら、歯科医院は、
「できれば、行きたくない」
場所だからです。

治療を受ける側からしたら、
当たり前なことですよね。

どんなに腕のいいセンセイでも、
痛いものは、痛いのです。

ドリルの音を聞くだけで、
麻酔をしていても、
自分以外の患者さんへの治療だとしても、
痛いのです。

例外はあります。
「歯医者に行くのが楽しい」
という方をひとりだけ知っています。

ただ、その方は
「やっぱり、アノ人は変わっている」
と言われていました。

次回の予約を取らせる、ということは
どの歯科医でもやっていると思います。

では、その予約がキャンセルされたら?

治療と治療の合間で、
患者は逃亡する誘惑にかられます。

予約したけれど行きたくない。
予約キャンセルを申し入れる電話をする。
予定が決まったら連絡する、
といっておいて、連絡しない。

よくあるパターンではないでしょうか?

マナーのよくない患者ならば、
そもそも予約キャンセルの連絡も
しないかもしれません。

その前提を踏まえて、
行きたくない場所に、
来させる方法は?

ヒントは異業種にあります。

1.恐怖心による強制

確定申告のシーズンですね。

みなさん、
「やりたくない」税金を納めるために、
「行きたくない」税務所に足を運びます。

どうしてでしょう?

ちゃんと確定申告をしないと、
あとから延滞金もふくめて
税金をごっそり抜かれるという
「恐怖と不利益」があるからです。

この仕組みを歯科医に取り入れられないか
検討してみるのはよいでしょう。

「来ない」ことによるデメリットを
プロの立場で公正に伝えて、
みるのです。

必要以上に脅すのはもちろんNGです。

あなたの状態は、○○だ。
放っておくと○○になる。
プロとしては、○○を強く勧める。

(定期健診に来させる方法も同様ですね)

2.アメ(隠れたメリット)を与える

患者さんは人間です。
人間は不合理な生き物です。

たとえば普通の飲食店で考えましょう。
味もまあまあなレベル。
値段もまあまあなレベル。
でも、店員さんが、ハキハキとして
感じがよければ、なぜかリピートします。

何がいいたいか、というと、
患者さんが医院を選ぶ理由は、
品質や料金だけではない、
ということです。

自分で用意したつもりはないけれど、
意外なエサにつられることはよくあります。

そうであるならば、
ターゲットが、ついつい釣られてしまう、
エサはなにか?
いちど考えてみる価値があるのではないでしょうか?

今日のWork

小学生がターゲットです。
ほぼ母親同伴で来院します。
有効そうなエサはなんでしょうか?

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