客単価があがるチョッとしたコト

先日、スーツを新調したく、オーダーメイドの
スーツ店へ伺いしました。

生地を選んで、採寸してと、
順調にコトは進むのですが・・

自然な流れで、店員さんが
「ただいまシャツのキャンペーン中です。ご一緒にいかがですか?」
と、ひとこと。

内心は「来ました、クロスセル!」と思っているワケですが、
釣られて、シャツの生地を触っている内に、
段々と欲しくなってきます。

「うーん」と私が決めかねていると、
「明後日までキャンペーンで、各種オプションが無料です。この機会に是非」
とのダメ押し。
「じゃあ、せっかくだから1枚ください」と私。

シャツもオーダーなので、生地を選んだあとには、
いろいろなオプションを自分で選んでいくことになります。

本来、有料なオプションが、あれもこれも無料となると、
とても得した気分です。

すっかりオプションに対して、
「あ、じゃあそれも付けてください」
と言い慣れたところで、

「では、次はスーツの方のオプションも選んでいきましょう」

・・・。
・・・。
・・・。
ええ、ご想像のとおりです。

オプション無料はシャツだけ。
スーツのオプションはお値段そのままです。
もちろん、そのことは理解しています。

しかし、一貫性の原理の虜となっていた私は、
シャツのオプションに比べたら、割高なスーツのオプションに対して、
「あ、じゃあそれも付けてください」
と繰り返すだけでした。

細かな心理トリガーをいくつも隠し味として使った、
なんと見事な、アップセル戦術でしょう!

とはいえ・・・、

実は、店員さんは、それほど念入りに考えて
いないのかもしれません。

「こうした方が、“良い”です」ということを
純粋に、単純に、提案してくれているだけ、
ともいえます。

これが、私が伝えたかったチョッとしたコトです。

もちろん、“良い”ものは、得てして“高い”ので、
金額は上がっていきます。
単純な仕組みです。

さて、
あなたの扱っている商品・サービスで、
よりよいものがあるのならば、
「“よりよいもの”をお望みならば、こちらがおススメです」
と、お客様へ堂々と伝えてみましょう。

“よりよいもの”を望んでいるお客様ならば、
「じゃあ、そちらを」と返して来てくれます。

これで、お客様は”よいもの”を手に入れることができて、
あなたにとっては、嬉しい単価アップです。

\ 最新情報をチェック /