ビジネスを差別化させる発想法
戦略を練るときには、いかにして差別化するか、
という思考のプロセスは、避けて通れません。
いちばん簡単で、ラクなのは、
なにも考えずに値下げをして
「うちは安い」と訴求することです。
ただ、何度も口をすっぱく言っていますが、
この戦略を選んだら、お先は真っ暗です。
業界をすり潰すまでの消耗戦に挑むことと同意です。
とても思い違いをされている方が多いのですが、
“安さ”をウリにするのは、
強者の戦略です。
しかも、極めて絶対的な強者の戦略です。
ひと昔前のファストフード、
いまでいう牛丼チェーンや居酒屋チェーン・・。
コストを限界まで切り詰めて、低価格を実現し、
薄くても利益を残す。
経営戦略としては正しいこと、同じことをしていても、
結果が出れば成功モデルとして賞賛されて、
傾けばブラック潰れろと非難されます。
そもそも、最もコストを抑えられるのは、
大量に仕入れと引き換えに、
仕入れ先や出入り業者、下請けに
有利な取引条件を持ちかけられることができる
大手だけだと、理屈で納得できることでしょう。
※有利な取引条件には、ボリュームディスカウントや圧力など色々なものが含まれます。
はい。
まず、前提として
あなたが市場における絶対的な強者でないならば、
「安さ」の訴求はNGです。
これをきちんと押さえた上で、
それ以外の道を行く必要があります。
では、どのように考えて発想していくのか?
次回に続きます。