マーケティングとセールスの違い7

マーケティングとセールスの違い、というのは、
もしかすると永遠に答えの出ないテーマなのかもしれません。

というのも、時代とともにビジネスの形態も
変わっていきますし、既存の枠のなかでは語れないような
ビジネスモデルも出てきています。

ですので、今回はマーケティングとセールスの定義、
というよりは、価値観の違いについてご紹介してみたいと思います。

※このマーケティングとセールスの違いについては、
過去に記事にしたことがありますので、
定義については、まず、そちらをお読みください。

マーケティングとセールスの違い
マーケティングとセールスの違い2
マーケティングとセールスの違い3
マーケティングとセールスの違い4
マーケティングとセールスの違い5
マーケティングとセールスの違い6

では、早速入りたいと思います。

あなたが、ある商品を扱っているとします。
ここでは仮に、一輪の花、だとします。

ここであなたは、次のうちどちらの考えを支持するでしょうか?

1.花がほしい人を探すくらいならば、ほしくない人に売った方がラクだ。

2.花がほしくな人に売るよりは、ほしい人を探す方がラクだ。

あなたはどちらのタイプでしょうか?

解説するまでもないと思いますが、

1.花がほしい人を探すくらいならば、ほしくない人に売った方がラクだ。
はセールス重視の考え方です。

2.花がほしくな人に売るよりは、ほしい人を探す方がラクだ。
はマーケティング重視の考え方です。

※この両者の“ラク”は、意味するところがちょっと違います。

さて、このサイトの記事は、マーケティングに肩入れしたものが、
多いので、今回は公平に、セールスに肩入れしたいと思います。

マーケティングの弱点は・・・
・時間がかかるし
・頭も使わなければならないし
・面倒だし

そして、
・スグ結果が出ないし
・まどろっこしいし
・手間ヒマかけた分だけ結果が出るとは限らないし

といったところです。

そんなこと(=マーケティング)をするくらいなら、
「とにかく、いますぐ、売ってこい」
です。

「おい、この商品、いきなり片っ端から家のチャイムならして、売りこんで、
どれくらいの確率で売れるんだい?」

「ええと、200軒回れば、1軒くらい決まりますかね」

「よし、じゃあ、1日1,000軒回れば、5個売れるな。
 セールスマンを100人雇えば、1日500個売れる計算だ。
 それでいこう。お前ら1日5個売り切るまで帰ってくるなよ」

こうして“マッチ売りの少女”の出来上がりです。

もちろん、対面販売スキルの高い方は、その分、成約率は高くなります。
こういう方が、マーケティングよりもセールスを重視するのは当たり前です。

野球で喩えるならば、
「フォアボールで出塁して、盗塁して、送りバント&スクイズプレイで
 ホームインなんて面倒なことをするくらいならば、
 ホームランを1本打てばいい。黙ってフルスイング!」
という考え方が近いでしょう。

確かに、売れれば苦労はしません。

しかし、セールスお断りの厳しい反撃にあい続け、
たまに売れたとしても、相手の財布のカネを奪っているのでは、
という感覚に苛まれ、売上も安定しない・・

こんなことを続けるくらいならば、
自分の商品を必要としてくれている人に出会って、
自分の商品の価値を引き出して、喜んでもらえる人と取引したい。

と考える方は、マーケティングに興味を持ちはじめます。
(もちろん、“買う気がない奴のために時間を遣うのはゴメンだ”という気持ちも十分あります)

おっと、今日の私はセールスの味方でした。

結論、セールス重視は、強者の戦略です。
すなわち・・・

・販売員のスキルが高く
・取り扱う商品・サービスが明快かつ非常に魅力的
・しかもお値打ち

ならば、顧客都合ゼロで、いきなりセールスで良いと思います。
思ったとおりのセールス結果も出ることと思います。

反面、もし、思った通りの成果が出ないのであれば・・・(以下、略)

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