成功事例を真似する際の注意点

昨日は、KFCの産地告知を例に、
ちゃんとメッセージ(価値やウリや差別化要素)を
お客様へ伝えることが大切ということを書きました。

伝えることが大切、というよりは、
「伝わっていなければ」「ないのも同然」です。

ですから、情報発信する場を作って、
その場へ誘導すること、
もしくは、ニュースレターのような形で、
定期的に届けることは、極めて重要です。

さて、こういうハナシをすると、およその反応は次の通りです。

1.それ知っている。(効果があるのは知っている、けど、やらない)
2.昔やった。けど上手くいかなかった。(だから、もう、やらない)
3.よし、じゃあひとつやってみよう。

もちろん、推奨するのは「3.よし、じゃあひとつやってみよう。」なのですが・・

「3.よし、じゃあひとつやってみよう。」を選んだ方も、
実際にトライして、上手くいかないと、
「2.昔やった。けど上手くいかなかった。(だから、もう、やらない)」
に変わってしまいます。
もちろん、粘り強く取り組んで、上手くいくまでやる、
という称賛すべき方もいますが、少数派です。

さて、前置きが長くなりましたが、今日は、
この「上手くいくハズ」のことが、なぜ、上手くいかないか?
について書いてみたいと思います。

世の中には、「こうすれば上手くいく」というものは、
様々なジャンルに渡って溢れています。

ダイエット関連商品は、もれなく「こうすれば上手くいく」ですよね。

ビジネスに限ったハナシをすれば、
ここでも書いているマーケティングやセールスのテクニックだってそうですし、
仕事術(生産性向上)もそうですし、
部下の人心掌握術もそうです。

いわゆる成功事例が溢れています。
しかし、成功事例を真似しても上手くいかない・・・。

こんなとき注意してみていただきたいのが、
成功事例のどの要素を“抑えているか”ということです。

例えば、冒頭でニュースレターを発行しましょう、と書きましたが、

ニュースレターの成功事例は世の中に溢れています。
いまさら、ニュースレターの効果を疑うこと自体はナンセンスです。

とはいえ、ニュースレターを出せばよい、と素直すぎるのも問題です。

たとえば5W1Hで考えてみても、
ニュースレターを出せばよい=What(何を)でしかありません。

その他にも、Who(誰が)、When(いつ)、Where(どこで)、Why(なぜ)、
そしてHow(どのように)について抑える必要があります。

たとえば・・・
・誰に出すのか
・頻度は
・どうやって送るのか
・なぜ効果があるのか
・内容はどうすればよいのか
などなど。

ですから・・
・ニュースレターを出すのは、既存客との関係維持である。
・既存客が取引をやめる理由の最大の理由は、大切にされていると感じないから。
・だから、ニュースレターで関係維持を図ることでリピートが生まれる。
・関係維持が目的だから1回だして効果があるものではない、出し続けることで効果が得られるものである。
・ニュースレターの効果が出る頻度は最低でも毎月。4半期に1回では少ない。
・内容はなんでもよい。あなたを覚えていてもらうことだから、個人的な趣味のことでもOK。
・送り方はシンプルに友人に手紙を送るように切手を貼り、宛名は手書きにするのが理想。

といった情報やノウハウを、どこかから仕入れてくるか
(そういう本・教材・セミナー・コンサルタントは探せばありますし)、

自らがテストして“失敗事例”から学ぶかをすることで、
最終的な成功が得られます。

繰り返しになりますが、
成功事例を真似する際は、その情報を含めて
どの要素を“抑えているか”に注意しましょう。

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