原材料不足はチャンスの到来

では、『原材料の不足を逆手に取ったマーケティング』から。
まずは序文です。

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原材料不足はチャンスの到来

原材料が不足して価格が跳ね上がるという状況は、必ずしも企業にとって逆風とは限らない。製品ラインの再検討、価格の見直し、新規顧客の開拓などに取り組む、またとない機会になるからだ。ところが、大多数の企業は売り手市場に慣れていないため、マイナス面ばかりに目が行ってしまい、機会を見過ごしがちである。

原材料不足と価格上昇が、かつてのように一部の業界のみではなく、経済全体に広がると、企業にとっての機会はますます大きくなる。すべての買い手が品不足に悩まされ、その状態が長く続くだろうと予想した場合には、産業財メーカーや法人向けサービス企業にとっては、積年の課題を解決する格好のチャンスだといえる。製品ラインを整理する、利益率の高い製品の販売に注力する、製品や原材料を刷新する、新規顧客を開拓する、といった取り組みをすべき時が訪れたのだ。

セオドア・レビット『原材料の不足を逆手に取ったマーケティング』
(1974年ハーバード・ビジネス・レビューより)

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以降、個別にその手法の紹介に入っていきますが、それはまた次回。

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