変革の時期を逃さない
今回で『原材料の不足を逆手に取ったマーケティング』は終了です。
どなたが言ったか忘れましたが、
「ピンチには、それと同等のチャンスが潜んでいる」
ということです。
ただし、このチャンスを見つけるスキルというのは、
日々訓練をしていないと難しいでしょう。
―― 引用ここから ―――――――――
変革の時期を逃さない
昔ながらの流儀が通用しなくなると、変革はいとも容易に進む。慢性的な品不足とインフレは、そのような機会をももたらす。
顧客が新しいアイデアに関心を示すのと同じく、社内でも従来と異なる発想が受け入れられやすくなる。どの企業でも、新しく何かを導入するためには、社内に向けた「売り込み」が欠かせない。古いやり方が通用しなくなり、ある種の空白が生じたような場合には、新しい発想を取り入れる理想的な環境が整ったといえる。
たとえば、製品改良にエンジニアの協力を取りつけて、コストを下げたり、顧客に受け入れられる範囲で使用を簡素化したりする。これまで難色を示してきたエンジニアリング部門や労働組合を説得して、新しい製造手法に切り替える。社内で抵抗の強かった販売手法や報告手順を取り入れる・・・。好業績の陰で温存されていた、コストのかさむオペレーションや業務手順の数々を、この機に取り除いてしまおう。
「人間の営みには潮時というものがある。うまく満ち潮に乗れば、素晴らしい結果が得られるだろう」
セオドア・レビット『原材料の不足を逆手に取ったマーケティング』
(1974年ハーバード・ビジネス・レビューより)
―― 引用ここまで ―――――――――