ビジネスは人(誰に)からはじめなければならない
ビジネスは人(誰に)からはじめなければならない
『誰に、何を売るんだ?』
マーケティングでよく言われる言葉です。
『何を、誰に売るんだ?』ではなく、『誰に、何を売るんだ』です。
人が先にきていることが重要です。
しかし残念ながら、そもそもビジネスをはじめた、または、はじめようとする方は、スタートからして“何を売る”から始まります。
つまり、そのビジネスを始めた理由が、「好きだから」、「得意だから」、「ずっとやりたかったから」という理由であったりするわけです。
例えば、(自分は)料理が好きだからレストランを開きたいとか、(自分は)花が好きだからフラワーアレンジメントとか。
これ自体を否定するつもりはありません。
しかし、どこかで『誰に、何を売るんだ?』と元に戻す必要があります。
料理が好きだからレストランを開きたいひとは、どこで、どんなレストランを開くべきなのでしょうか?
考えるべきは、誰に、です。
仮に、ここは昔ながらの学生街で、体育会系の男子学生をターゲットにするとします。
すると、どんな店が受けるのかと考えれば、一般的には「分かりやすい味で、ボリューム満点」となるわけです。
「上品で、味わい深い、コース料理を、少しずつ」とはならないはずです。
店構え、席の配置、ドリンクメニュー・・・、ターゲットが決まれば自ずと決まってきます。
そして、“誰に”からはじめる、すなわちターゲットを明確にすることで、「お客様には無価値な品質競争」を避け、かつ、勝利することができます。
さきほどの例で、腹ペコ学生がターゲットならば、スーパーで3食分150円で売っている袋焼きそばを鉄板で炒めるだけ(もちろん具なし)で、超一流シェフのコース料理に勝てます。
超一流と競い合って、本場のソースをマスターする必要などはないわけです。
これがターゲッティングのチカラです。
続きます。