プリキュアから学ぶツーステップマーケティング4
プリキュアから学ぶツーステップマーケティング4
今日も、ご覧になっていただき、ありがとうございます。
昨日は、「バイヤー」におカネを出してもらうには、やはり「バイヤー」の感情に訴えるようななにかがいる、もちろんその感情に叶うだけの、「ファン/ユーザー」である必要があるということを書きました。
本日は、熱烈なファンになってもらうには、という点について掘り下げてみていきます。
実は、いちばん最初の記事で、もう答えは書いています。
“もし、このフロントエンドで、極限まで価値のあるものを提供したとしたら、どうなるでしょうか?
たとえば、夢中になって、生活、言葉、行動、習慣、価値観に影響を与えるような商品やサービスやコンテンツ、すなわち戦隊モノ、仮面ライダー、プリキュアのテレビ番組などです。“
こう書くと、そのようなものをどう作ればよいのか、という質問がくることでしょう。
その答えは、古典にあります。
----- 引用ここから ------------------------------
『毎年夏になると、わたしはメーン州へ魚釣りに出かける。ところで、わたしは苺ミルクが大好物だが、魚は、どういうわけか、みみずが好物だ。だから、魚釣りをやる場合、自分の好物のことは考えず、魚の好物のことを考える。苺ミルクをえさに使わず、みみずを針につけて、魚の前に差し出し、「ひとつ、いかが」とやる。』
デール・カーネギー『人を動かす』より
----- 引用ここまで ------------------------------
さて、昨日の例でもでてきた、
あなたの取引先の社長(男性)の、奥さんをファンにするには、誰の好物を手土産にしますか?
あなたの好物でもなく、社長の好物でもなく、社長の奥さんの好物ですよね?
そして、社長の奥さんの好物(ここでは大福としましょう)を手土産に、社長とあった場合、あなたはなんといって、その手土産を渡しますか?
もちろん「奥様へ」というわけです。
社長は「奥様へ」といわれて渡された大福は、ちゃんと奥様へ渡します。
ここからが最も重要です。
そのとき、社長の奥さんが受け取るものは、いったい何でしょうか?
“大福”と答えた方は、もうひとつ踏み込んでください。
どんな感情が満たされるのでしょうか? はたまた、どんな感情がくすぐられるのでしょうか?
“大福が食べられて嬉しい”と答えた方は、もうひとつ踏み込んでください。
自分で大福を買うのと、あなたから大福を贈られるのとでは、何が違いますか?
“タダで大福が食べられて嬉しい”と答えた方は、そっちの方角ではないです。
論理より感情です。
定量より定性です。
たとえば、
・自分のこと忘れないでいてくれている
・自分の好きなものを覚えていてくれる
・自分のために贈り物をしてくれる
ということです。