マーケティングとセールスの違い4
今日もご覧になっていただきありがとうございます。
さて、過去3回にわたって、レビット博士の言葉を引用してきました。
マーケティングとセールスの違いについて、なんとなくイメージが湧いてきたでしょうか?
一般的にマーケティングとセールスの違いを調べてみると、諸説あるとおきつつも、マーケティングの範囲とは、見込み客を集めること(リード・ジェネレーション)、見込客を教育すること(ナーチャリング)で、セールスは実際に販売・成約する(クロージング)のことという意見が多いと思います。
マーケティングの神 フィリップ・コトラーは、
『マーケティングとは、個人や集団が、製品および価値の創造と交換を通じて、そのニーズやウォンツを満たす社会的・管理的プロセスである』といっていますし、
現代経営学の父 ピーター・ドラッカーは、
『マーケティングの目的は、販売を不必要にすることだ。顧客について十分に理解し、顧客に合った製品やサービスが自然に売れるようにすることなのだ』
といっています。
諸説の根源である、米国マーケティング協会の定義(年代によって定義も変わる)の最新定義では、
『マーケティングとは、顧客、クライアント、パートナー、一般社会にとって価値のある提供物を、創造・伝達・配達・交換するための、活動であり、一連の機関であり、プロセスである』
と定義しています。
見込み客を集めること、見込み客を教育すること、というのは、決して誤りではありませんが、違和感は覚えると思います。
少なくとも、“交換”という言葉には、価値の交換、つまり商品・サービスと金銭との交換を指します。マーケティングの定義のなかには、クロージングは含まれています。
かといって、セールスはマーケティングに含まれる、などと述べるつもりはありません。
マーケティングなき、セールスは存在します。
まとめるといった手前恐縮ですが、明日に続きます。