マーケティングとセールスの違い5
今日もご覧になっていただき、ありがとうございます。
昨日の続きです。
そして、わたしの「感覚」では、見込み客を集めるという行為や、見込み客を教育するという行為はセールスの立場からみたマーケティングであると思えてしまいます。
なぜならば、マーケティングの立場から、マーケティングを語るならば、「見込み客を集める」という言葉にはならず、「見込み客を教育する」という言葉にはならないからです。
集められたい顧客はいません。教育されたい顧客もいません。
マーケティング視点で語るならば、どうすれば顧客に知ってもらい、興味を持ってもらえるだろう? どうすれば顧客に自分たちの価値観、自分たちと取引することによって得られるよりよい未来を受け入れてもらえるだろう? という言葉になっていくはずです。
クロージングにしても、
どうすれば売れるのか? と考えるのはセールス的発想です。
どうすれば買ってもらえるのか? と考えるのがマーケティング的発想です。
「結局は同じことだ」という意見もあると思います。
それに私も同意します。
そして、気付いていただきたいのは、「同じこと」が違う言葉になっているという点です。
すなわち、視点が変われば、同じことも、別なこととして語られるようになるということです。
極論、わたしの意見はこうです。
マーケティングと、セールスとの違いは、発想となる視点の違いである。
マーケティングとは、買い手の立場への理解から発想し、行動することである。
セールスとは、売り手の立場の都合から発想し、行動することである。
ビジネスはセールスをしないことには始まりません。
売上を立ててなんぼ、利益を残してなんぼです。
そこに執着し過ぎて、この手元にある売りモノを、誰かのもっている財布のカネとどうやって交換するか考えるのがセールスです。
それに対し、顧客を理解し、その顧客を満足させるために、自分たちの提供する売りモノ、売り方を考えるのがマーケティングです。
ここで、ひとつありがちが誤解について弁明しますと、なにも、わたしは、安易な顧客至上主義になれと言っているわけではありません。
客が値引きしろといったら値引きするわけではないでしょうし、
客の欲求が「無料にしろ」だとしても、いいなりになって無料にするわけではないでしょう。
やはり、明日に続きます。