差別化に踏み切れない方へ送る話
別に差別化の戦略論やフレームワークのハナシではありません。
期待された方はすみません。
さて、競合と差別化するためには、これをやるべきだ。
と、わかってはいるけれど、いま一歩踏みきれない、ということはあるのではないでしょうか?
別な言い方をすれば、やれば成果が出るとわかっていることも、やらない。
なぜでしょうか?
例えば、マーケティングをツーステップにするとか、集客商品を作るとか、DMでオファーするとか、みなさん【知って】はいるわけです。
それを取り入れることに効果があることも【知って】いるわけです。
でも、ご自分のビジネスに取り入れていますか? と聞くと【やっていない】わけです。
やればいいのに、と思うのですが、感情的には理解できます。
やりたくないことに対しては、やらなくてよい理由が、いくつでも探してくることができるものです。
「やんなきゃ死にますよ」といわれても、やりません。
そもそも“予防”には興味ないですよね。
さて、これらを、いままでは現状維持バイアスや、コンフォートゾーンなどという言葉で説明をしてきましたが、昨日面白いハナシを聞いたので、そこから私なりの解釈をご紹介します。キーワードは、慣性の法則です。
まず、昨日伺ったハナシは次の通りです。
経営における慣性の法則として、
停滞しているビジネスは停滞し続ける。ビジネスの環境が変わらなければ。
成長しているビジネスは成長し続ける。ビジネスの環境が変わらなければ。
環境変化は避けられないから、環境変化にどのように対応するかを検討しなければならない。
さて、これをいろいろ置き換えて応用してみましょう。
いい状況は、なにもしなくても維持しようとしますので、
ここでは、あまりよくない状況にフォーカスします。
集客に苦労しているビジネスは苦労し続ける。ビジネス環境が変わらなければ。
価格破壊が進んでいるビジネスは価格破壊し続ける。ビジネス環境が変わらなければ。
あなたの業界のほとんどが取り入れないものは、あなたも取り入れない。ビジネス環境が変わらなければ。
なんでもよいのですが、つまり、現状維持をしようとするわけです。
なにか、環境が変わらない限り。
環境の変化という、外からの刺激・圧力があって、反応する、ということです。
(このあたりは、日本人は特に顕著ですね)
さて、ここで、もう一歩進めて考えてみましょう。
どうして、環境が変わるのを待つ必要があるのでしょうか?
○○な状況ならば、今後も○○な状況が続く。あなたがそれを変えなければ。
これが、あなたの所有するビジネスの慣性の法則です。
そうであるならば、対応策はシンプルです。
あなたがそれをプラスに変えれば、○○な状況も、今後はプラスになる。
これで、簡単にあなたが行動を変えるとは思っていません。
しかし、どうしても変えたい、変えなければならない状況があるのだとしたら、まず変わるべきは、あなた自身の行動であることはご理解いただけたかとは思います。
なんだか説教臭い話した続いているような印象があるので、
明日からは、変える意思のある方向けに、どこをどう変えるかの話でも書こうと思います。