ただ、顧客の望みを叶えるという原始的戦略
ただ、顧客の望みを叶えるという原始的戦略
特にスモールビジネスの場合は、顧客の望んでいることをちゃんと理解しようと努め、そして要望を叶えるだけで、競争を避け、目的を達成することができます。
古くは封建制度での領主と家臣の関係、もしくは主人と召使いの関係です。
気が利く家臣や召使いは重宝されます。
領主や主人からしたら、替えがない人材ですし、そもそも替えようという発想にもなりません。
ここで提供しているサービスは「わたしの専門は○○ですから」というタスク指向はありません。
相手の望みに対して、自分ができることを提供するというプロセス指向です。
(注:顧客の言いなりになれ、ということではないです)
会社員の場合でも、「それはわたしの仕事じゃありません」というひとよりは、上司の無茶振りを淡々とこなすひとの方がさっさと出世するのと同じです。
たとえばわたしの場合は、懇意のクライアントから、新入社員を渡されて「付き人にして、ビジネスマンとして一人前に育ててほしい」とか、「会計も手伝ってほしい」とか、「跡を継いでほしい」とか、専門領域を超えたところの相談をされたことがありました。
顧客もひとです。
クライアントもひとです。
あなたが信頼に足る仕事をしていれば、あなたをもっと頼りたいと思うものです。
相手の望みに対して、自分ができることを提供するのです。
あなたが、あなたの専門外でも助けてくれたことは、専門外だからこそ喜ばれます。
そして、専門外でもできることはあります。
一番簡単なところでは「ネットでちょっと調べた限り、○○がよさそうです」といったレベルでも、相手にとっては、十分なアドバイスです。
競合と比べて、自分はどうだとか比べるくらいならば、顧客の望みに注目してみてはいかがでしょうか。
顧客の望みを通して、あなたのキャリアアップも、新しいビジネスの芽もみつかるかもしれません。
なにより、「○○なら、あそこに決めている」という、問答無用、言語化されない差別化に繋がります。
続きます。