売上のシンプルな上げ方②
売上のシンプルな上げ方②
引き続き、スモールビジネスのオーナー様へ、年内中にお役立ちできるようなことを、書いていきたいと思います。
繰り返しになりますが、よくいわれる、売上 = ①客数 × ②客単価 を分解すると・・・
①客数 = A既存顧客 + B新規顧客 - C流出顧客
②客単価 = D一点あたり単価 × E購買点数 × F購買頻度
になります。
昨日は、客単価アップのために、E購買点数を増やすことを考えましょうということを書きました。
本日はD一点あたり単価についてです。
ひとことでいうと「値上げをしましょう」ということになります。
こういうことをいうと、クライアントさんからは「とてもじゃないが無理」という反応が返ってきます。
それに対するわたしの回答は、「倍のサービスをして、倍の料金を請求してください」というものです。
以前、値下げをするとデメリットがたくさんということを書きました。
コチラです。
その反対に、値上げをするとメリットがたくさんあります。
仮に、値段を2倍できたとしたら、同一売上のために客数を半分にできます。
加えて、利益はというと、同一売上でも利益額は増えます。
値上げといえば、最近の話題はマクドナルドです。
ちょっと話題になった、月見バーガーの価格推移ですが、
2004年 199円
2005年 220円
2008年 270円
2009年 290円
2012年 320円
2013年 360円
と、力強く値上げをしています。
原田泳幸元社長の手腕によるところも大きいですが、行き過ぎた安売りで経営不振に陥っていたマクドナルドを復興させたのは、値上げです。
そして今日の記事にはネガティブ要素ですが、値上げし過ぎて客足が遠のいて利益半減がニュースになりました。
しかし、どちらかといえば問題は、値上げよりも、それに伴う品質が伴っていなかったことの方が「その値段を出すならモスに行く」と、お客様にそっぽを向かれた要因だと思いますが。
脱線しましたが、つまりは、値上げと同時にサービスの質や量もアップさせてください。
消費税増税に便乗するわけではないですが、新年、思い切って値上げを宣言してみてはいかがでしょうか?
・・・とはいっても、やはり値上げをすることは、精神的に抵抗があるかと思います。
そこでお勧めなのが、「上位版を作る」ことです。
マクドナルドの例では、プラス○円で、LLセットになります、というやつです。
飲料業界でいう、プレミアムモルツとかプレミアムカルピスです。
配送業でいう、お急ぎ便や速達のサービスです。
これは、値上げではないので、あなたの抵抗感は少ないと思います。
そして、一定割合で、この上位版を選ぶお客様がいらっしゃるので、結果あなたの売上はアップします。
やらない手はないと思いますが、いかがでしょうか?
続きます。