戦略と戦術の一貫性
戦略と戦術の一貫性
引き続き、スモールビジネスのオーナー様へ、年内中にお役立ちできるようなことを、書いていきたいと思います。
昨日は、些細な悪いことでも、それを引きずることでマイナス影響が出るということを書きました。また、さっさとウソがホントになるように行動しましょうということを書きました。
でも、なぜ、あなた、もしくはあなたの部下は、それを実施しないのでしょうか?
怠け者だから?
やり方がわからないから?
時間がないから?
いずれも、正解のような不正解のような、といった感じではないでしょうか。
これはなにも、ミスのリカバリーに関してのみいえる話ではありません。
「やれば済むのに、なぜやらないのか?」に共通していえることです。
もちろん、いろいろな要因はあるのですが、見逃しがちなのが
「戦略と戦術の一貫性」です。
簡単な例を出します。
会社の目標が利益を多く残すことだとします。
あなたは安売りを止めて、高額の売上をあげるように営業に指示します。
しかし、営業は安売りばかりして、いうことを聞きません。
営業担当がいうことを聞かないのはなぜでしょうか?
実は、オチは、営業担当の評価が、獲得した新規顧客数で決まる、といったことだったりします。
つまり、会社の目的が利益を残すことならば、利益を残す行動をしたものが評価されるべきです。
しかし、評価制度がそのようになっていない。
これは、
「会社のことを考えればなんとかして利益を残せ」という命令と、
「でも、君が給与をほしいなら叩き売りでもなんでもして客を獲れ」という命令を、
同時に出しているようなものです。
これは、アクセルとブレーキを同時にかけているようなものです。
さて、やるべき事がなかなか進まないとき、実施されないとき、
やる理由と、やらなくてよい理由が同時に存在していないでしょうか?
これは、ひとりでビジネスされている方にも当てはまります。
一般的に、やるべきことは、あなたにとっては、やるべきでないことかもしれません。
やるべき事がなかなか進まないとき、実施されないとお悩みの場合は、
戦略から戦術を落とし込んで、やるべきこととやらずに捨てることを明確にしてみてはいかがでしょうか。
続きます。